(一般社団法人日本アイスクリーム協会)
2023年度は6,082億円(メーカー出荷ベース)前年比109.9%
2023年の日本の平均気温の基準値(1991~2020年の30年平均値)からの偏差は+1.29℃で、1898年の統計開始以降、最も高い値となりました。日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.35℃の割合で上昇しています。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。
2023年(令和5年)の日本の天候は、年平均気温は全国的に高く、特に北・東・西日本で記録的な高温となりました。秋は西日本太平洋側で記録的な少雨多照となりました。
(2024年1月4日、気象庁報道発表資料より)
アイスクリーム販売金額は、2023年度6,082億円 過去最高となりました。
2023年度 | 2022年度 | 前年比 | 前年比 | |
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販売金額(億円) | 6,082 | 5,534 | 548 | 109.9% |
販売物量(㎘) | 907,776 | 915,400 | -7,624 | 99.2% |
リッター単価(円) | 670 | 605 | 65 | 110.8% |
同年は原材料・物流費・人件費等の高騰により異例となる年2回の価格改定の実施など、厳しい環境下にありましたが、販売金額は過去最高を更新した状況です。
これは最盛期(7月~9月)の安定した販売に加えて、価格改定による販売単価の上昇が寄与したものと考えられます。
アイスクリーム販売金額は、2010年度に4,063億円となり、7年後の2017年度には5,114億円まで拡大、それから僅か6年間で6,082億円と勢いが加速しています。
これは、会員各社が積極的な設備投資や製造設備の更新に努め、主力商品の絶え間ないブラッシュアップ、更に付加価値ある新商品への挑戦により、アイスクリームの価値を相対的に高めた結果「ちょっとした贅沢」や「ご褒美」を、低価格で「身近な癒しを与えるもの」として消費者に支持された結果であると推察されます。