アイスクリームについてのさまざまな疑問に、
アイスクリーム王子がわかりやすくお答えします。
アイスクリームは、凍っているのになめらかな口あたりが特長です。その秘密は空気。アイスクリームに混ぜられた空気の泡や脂肪の粒子が冷たさを伝えにくくし、独特の組織とソフトな口あたりになります。
この空気の混入割合をオーバーランといいます。1リットルのミックスに1リットルの空気を混ぜると、2リットルのアイスクリームができ、オーバーランは100%です。
一般的なアイスクリームのオーバーランは40~100%。オーバーランが低いとコクのある味になり、高いとフワッと軽い食感になります。ミックスの配合に応じて適切なオーバーランを選ぶのも、おいしいアイスクリームをつくるコツなのです。
また、アイスクリームは脂肪やたんぱく質、糖類などの成分と、水、そして空気からできています。組織を拡大すると、氷や脂肪、気泡などが細かく均一に分散した状態になっています。口に入れるとサッととけるアイスクリーム特有の口当たりは、この組織から生まれます。
左/a:空気(気泡)l:氷(氷結晶) 右/矢印が脂肪(脂肪球)